2013年1月5日土曜日

S5proのフィルムシュミレーション-奈良に合う設定を探す

 今から6年前の2007年に発売された富士フィルムのS5proは、いまでは少数派になってしまったとはいえ、根強く使い続けられているカメラのようです。このS5proを含むSシリーズのおかげで、X-1proやX-E1というXシリーズがプロからも指示される根源になっているのかなと思います。
 私もS5proの色再現に魅了され、使い続けている『少数派』いや『化石派』の一人です。S5の後継機としてS6を期待し、それがFXさもなくばAPS-H(×1.3)で登場してくれないかと願っていました。結局のところ富士フィルムは、Sシリーズ愛用者に対し、XシリーズというDXサイズながらもすばらしい機体で回答してくれました。

 今年のお正月を奈良で過ごし、S5proを片手に、JR桜井線とその沿線にある神社を参拝してきました。最近は、ニコンD7000を使い続けていたので、操作に苦労しました(^^); が、フィルムシュミレーションを探っていて奈良にあった設定を見つけられました。
 奈良盆地はおとなりの京都盆地と同じような太陽光かと思っていたのですが、その雰囲気を出すには、京都とは別の設定の方が良いなと思いました。奈良盆地内は京都盆地内と比較して、特に冬季は曇り空が多いです。別に気象学上証明した訳ではなく、私の印象なのですが、その天気(環境光)を生かすには、F1cが良いのではないかと感じました。実際、晴れているのにすぐ薄曇りになる奈良滞在中は、F1cを用いて良い感じで撮れた気がします。

F1cプロネガ調をイメージしたスタジオポートレート撮影に適したモード『F1』に比べ、階調をやや硬調ににしたもの。野外でのファッション系撮影に向く。

と、上記はS5proの取扱説明書の文章を要約したものです。私はファッション系写真は撮りません(撮れません(^^); )が。
 今回の奈良ではベルビア調といわれる『F2』は一切使いませんでした。結果として、冬の寒々しくかつ先鋭度がありながらも、優しい奈良の光を撮れたと思っています。
 昔のデジタルカメラ誌に、富士フィルム社員のインタビュー記事でF1cに関わる回答がありました。『スタジオ内でフラットなライティングの時、硬調にコントラストつけてあげると良い。また、曇天下での撮影など光が被写体にかなり回る。そういう場合にメリハリをだしたいときにF1cを使うとよい。』(多少、修正)とのこと。確かに今回の冬の奈良にはあっていたようです。
 また、今まで京都市内で撮るときは、F1bもしくはSTANDARD(ダイナミックレンジやトーンは細かく設定変更します)を積極的に選んで調整しています。黒色を乾いた調子ではなく、潤いのある調子にします。ここが、硬い黒色を意識する奈良と変える点です。
 
他のF1c設定(今回の奈良設定)

  • Color(色の濃さ);+1
  • TONE(コントラスト);0もしくは+1
  • SHARPNESS(輪郭強調);+1



 そして1月5日は関東地方(東京都内)に来ています。天気は曇り。ですが、奈良の時にとは異なり、フィルムシュミレーションは、F2になっていました−あとでHyper Utility V3でレタッチ現像するので、モードについてはとりあえずこれで撮影です。

0 件のコメント:

コメントを投稿