2012年12月16日日曜日

瀬野-八本松 山陽本線の難所を再訪

12月の第2週に、瀬野駅に降り立ちました。

 広島空港に到着後、バスでJR白市駅行きに乗り、真っ白な雪景色に驚かされました。穏やかな瀬戸内海側なのに、まるで東北地方のような光景に衝撃を受けました。こういうこともあるのだなと、冷え冷えとしたJR白市駅の駅舎内で瀬野駅までの切符を購入。真っ黄色の一色に塗装された115系に乗り、瀬野駅へ。
2012年12月瀬野駅北側より

 瀬野駅は1983年3月に訪れて以来だから、約30年振りということになります。通り過ぎるだけであれば2回もあったのですが、降りる気も無く、気をそらしていました。というのも最初の訪問である1983年3月が最悪の思い出となっていたからです。今回、それを払拭する意味もあり、ホームに、そして駅周辺を歩いてみようと決心しました。


1983年3月瀬野駅
Nikon F3   Ai-S 50mm f1.4S  Kodak コダカラーⅡ-100
当時、瀬野駅のホームからは撮影禁止でした。そこで改札口の外から、駅の柱を入れ込んで撮ってみました。


最初の訪問は、1983年3月、雨上がりのとても寒い日でした。初めて見るEF59やEF61-200にワクワクして、夢中でシャッターを切っていました。旅行初日とあって、気分は上々だったのですが、なんと財布を落としてしまったのです。もう、最悪でした。後日、警察(交番のお巡りさん)から電話をもらい、「被害届を受けてすぐに見回ったら、財布が見つかった」とのことでした。ところが中身は小銭まで盗まれていました。想像ではいけないのですが、実は鉄道マニア2人組が私の後方を撮影しながら歩いており、あるとき間隔がすごく開いたときがあったのです。もしかしたら、この時、私が落としたのをみて、拾って中身を取ったはないかと。その後、瀬野駅で改札待ちの時、彼らがなにかソワソワして、私を変に意識していたのが妙だなと感じていたのです。ひょっとしてかもしれません。ま、これが結構、心に刻み込まれ、30年の月日が経ちようやく落ち着いて再訪できるようになったという訳です。

  駅は橋上駅舎に造り変えられ、その高架橋は自由通路としても機能しています。また、スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線というロープウェイのような形状の乗り物が駅北側へ延びていっています。延びて行く先の急斜面の山には住宅分譲地が形成されており、30年前とは大きく様変わりしていました。
 また、EF59の重連が居並ぶ留置線や瀬野機関区のあったところは、すべて撤去されて駐車場へと変わっていました。
 現在、補機は貨物列車にしか連結しなくて良いため、広島駅の東側にある広島貨物ターミナル駅の構内で、補機を連結してしまいます。そのため連結作業としてのスペースである瀬野駅は必要なくなってしまったのでしょう。その瀬野駅は、住宅が建ち、今度は近郊駅としての機能がでてきたようです。
 まずは、ぐるりとかつて歩いた道であろうところを探しながら歩いてみました。思い出すことも色々です。
 つぎに新しくできたスカイレールサービスに乗ってみることにしました。片道150円、見晴らしがよく、気分が良い往復でした。


広島からの戻りの新幹線で、しらす弁当を買って夕ご飯としました。

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