昨日、ソニーの電子書籍で、復刻版の時刻表を購入した。
1980年10月、ダイヤ改正号だ。JR化後はダイヤ改正は3月中旬の土曜日に固定されているようだけれど、国鉄時代は3月に加え、10月にも実施されていた。
表紙は、千歳空港駅(現在の南千歳駅)の開業に合わせて、札幌駅に停車中の電車特急ライラック号の停車中風景。この号は、私自身が初めて買った大きいサイズの時刻表なので、ソニーの電子書籍のライナップを見て発見した時は、『おっ〜!』と驚いてしまい、内容はともかく購入してみたかった。
北海道のダイヤを見てみると、結構面白くて、時間のたつのも忘れるぐらいだった。
石勝線が開業する前なので、函館-(札幌)-釧路を走る『特急おおぞら』は、滝川駅/富良野駅経由で走っているのが、なんとなく懐かしい。
ふと、函館本線のページを眺めていたら、『急行大雪+紋別+はぼろ』を見つけた。この急行列車(気動車)、1983年3月に札幌→興部を乗車した思い出のある急行だ。
名称の異なる列車を併結運転するのは昔からあったようなので、なんでもないが、3列車分を併結した状態で出発するというのは、ちょっと珍しく思った。北海道旅行でうまく時間がはまったので、利用することにした。3階建列車の車内放送は、なかなか興味深くて、札幌駅出発してからの車内放送には聞き耳を立てて、じっと聞いていた。予想通り、長い!長い!(笑 夕食の駅弁を購入して札幌17時過ぎに出発、満席。編成も12両はあったと思う。深川駅で『急行はぼろ』を解放した写真があった。旭川駅を過ぎると、ほんとうに真っ暗で、車内灯に照らされた巻き上げる雪煙が見えるだけの退屈な乗車だった。22時ぐらいに駅前旅館に着いた時は、乗り疲れでぐたっとしていた。
編成表を見てみると、なんだか3列車の連結順序が違うような気がする。もし、1983年の時刻表が発売されたら、購入して確かめてみたいと思う。
しかし、1983年の旅行時と、1980年の時刻表の内容はほとんど同じというのは驚き。運転時刻もほとんど変わりないように思える。国鉄のダイヤ改正がほとんど進まなかったのは、労働組合の無意味な抵抗が大きく影を落としていたのは、生徒時代の私でもわかっていたけれど、今、あらためて労働組合が、住民の生活環境改善まで足を引っ張っていたのだなと感じる。
1980年3月の時刻表
急行 大雪5号 ; 札幌→旭川 指定席とグリーン車付き
急行 はぼろ ; 札幌→幌延 羽幌線経由で22:40に羽幌駅到着 指定席付き
急行 紋別 ; 札幌→興部(→遠軽 興部から普通列車になる) 指定席付き